オーストリアワインについて

オーストリアのぶどう栽培面積は約43,000haで、約32,000軒の造り手を有しています。主な栽培地域は、オーストリアの東部・東南部に集中しており、代表的なのはニーダーエスタライヒ州、ブルゲンラント州、シュタイヤーマルク州、首都ウィーンの4つの地域。東部のニーダーエスタライヒ州が、栽培面積の約60%を占める最大地域となっています。栽培地域の緯度は北緯47度〜48度で、フランスのブルゴーニュ地方とほぼ同じ高さです。気候の特徴は、暑く天気のよい日が続く夏と、長く穏やかで夜は冷え込む秋で、「高品質ワイン産出の条件」を満たす気候といえるでしょう。栽培地域の気候には、オーストリアの地理・地形がもたらす“風”と“水”が影響を与えています。“風”は、東にあるハンガリーのパノニア平原からの乾燥した暖かい風、南にある地中海からの湿度を含んだ暖かい風、西にあるアルプスからの冷たい風が栽培地域に吹き込みます。“水”は日光を反射し寒暖差をゆるやかに調整するドナウ川や、霧を発生させて貴腐ぶどうを生み出すノイジードラー湖の影響が高いといえます。

これらの地域で栽培されているぶどうは、白ぶどう65%、黒ぶどう35%の比率となっています。クオリティワインとして、認可されているぶどうの品種は、白22種、赤13種、合計35種類あり、中でもオーストリア固有品種でもある白ぶどうの「グリューナー・フェルトリーナー」は、胡椒のようなスパイシーな香りとフレッシュな果実味が日本の食事によく合うと言われます。また、栽培・搾取が難しい貴腐ぶどうから造られる貴腐ワイン(デザートワイン)も、オーストリアワインの魅力のひとつと言えます。

つまり、オーストリアワインの特徴は、栽培地域の恵まれた天候と、認可ぶどう品種の多様性から生み出される、バリエーション豊かな味わいです。ドイツと国境を接しているため、ぶどうの品種やワイン法など、ドイツワインとの類似点が多くありますが、ドイツより気候条件に恵まれているため、白はボリューム感のある辛口、赤はタンニンが強いフルボディと、しっかりとした厚みのある味わいを楽しむことができるのです。

オーストリアでは、もともと独自の品質区分があり、それがEUの分類枠内でも運営されるようになりました。
そのため、世界各国より「確かな品質を持つワイン」として認知され、近年さらに注目が集まっています。

オーストリア ワインは世界中の専門家やワイン愛好家から賞賛を受け続け、名高い“2002年のロンドン・テイスティングなど多くの国際的なブラインド・テイスティングにおいて、トップ10の中で半数がオーストリア ワインという、そのポテンシャルの高さを証明しています。